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グループから外されそうになって…。

夜。

マンションの灯り。

えみは自分の部屋でスマートフォンを使っている。 えみの心の声「私の家では夜8時以降にインターネットは使わないルールがあります」 

時計が8時を指す。

えみの心の声「それでSNSのグループで話しているときも、時間になると途中でよく抜けていたんです」 

スマートフォンを操作する、えみ。えみの心の声「やがて友達はみんな腹を立てはじめて」

えみの心の声「私のことを悪く言うようになっていました」

スマートフォンを見ているえみ。

SNSアプリのグループチャット画面。 さつき「えみ、8時になったから消えてね。またね」 えみ「ごめんね、いつも途中で抜けて……」 りんか「ここで抜けるって信じられないんだけど」 えみ「ほんとにごめん……」 あかり「わかってるって、また明日ね」 さつき「はいはい、えみちゃんは寝る時間でちゅよ」

りんか「いらいらする」 あかり「しょうがないよ」 りんか「は?なにそれ。私が悪いっていうの?」 あかり「そうじゃないけど」 りんか「だよね!」 さつき「で、うざいえみが消えたところで話の続きなんだけど」

スマートフォンを見ているえみ。

えみはスマートフォンを見つめてショックを受けている。

読者の皆さんへの問いかけ「こんな時、あなたならどうしますか?」

えみの心の声「グループからも外されたくないし……もう私、どうしたらいいかわからなくて」

えみの心の声「でも……気がついたんだ」

えみの顔のアップ。

えみの心の声「いつも あかり だけが、私のこと悪く言ってないって」

えみの横顔。

昼間の学校。

えみとあかりが学校の廊下で話している。 あかり「先生に相談しようよ」

えみ「そんなことしたら、あなたもいじめられるかもしれないよ」

あかり「でも先生に相談した方がいいよ。ね?」

えみの心の声「あかりに付き添われて、私は担任の先生に相談しました」

学校の生徒指導室にて、えみとあかりの話を聞く担任の先生。

担任「なるほど。よく相談してくれたね」

担任「家で決めたルールをしっかり守っていたんだね」

担任「いい、2人ともよく聞いて」

えみの心の声「そして、先生は私たちを絶対に守るという約束と、SNSの内容を保存しておくようにというアドバイスをくれました」 

二人に話しかける担任の横顔。

ほっとした表情の あかり と えみ。

別の日。

対策委員会にて。校長、副校長、学年主任、生活指導主任、担任、養護教諭、スクールカウンセラーなどの人々が会議に参加している。 

校長「それでえみさんは、なんと言ってるんですか?」

担任「相手の生徒たちに、自分の思いを伝えてもいいと言っています」

うなづく校長。

校長 「わかりました。どのようなことがあっても、私たちは絶対に2人を守っていきましょう。」

会議室の光景。

担任 「はい!」

夜。

マンションの灯り。

えみは自分の部屋でスマートフォンを使っている。

楽しそうにスマートフォンを使っている えみ。

時計の針は夜8時を過ぎたところ

えみが部屋の時計を見上げる。

えみはスマートフォンの画面を見る。

返信に気が付く、えみ。

返信内容を見て笑顔になる、えみ。

夜空には月と流れ星が見える。

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