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SNSのやりとり、普通だと思っていたら…。

夜。 りくは自室のベッドに横になってスマートフォンを見ている。  りく「今日はどんな面白いのが上がっているかな」  りく「これ面白いから、みんなに教えてあげよう!これも『いいね』しよう。あ、これも」  時計は夜11時半を指している。  次の日の夕方。りくは眠そうにしている。  りく「お母さん、ジュースまだ残ってる?」  りくの母「りく、これからウチでも『SNS家庭ルール』をつくりましょう」  りく「え?何それ。スマホ買ってくれたとき、そんな話なかったよね」  りくの母「あなた毎日何時間スマホを使っているの?うちも時間のルールを決めた方がいいと思うの」  りく「ちょっと待ってよ。そんなこと急に言われても無理。友達と連絡が取れなくなっちゃうじゃん」  りくの母「友達って誰なの?」  りく「え……」  りくのスマートフォンを手に取って画面をこちらに見せる母。 りくの母「この写真の大人は誰なの?学校の友達じゃないわよね」  りく「うん……地元のゲーム友達なんだ」 りくの母「どこで知り合ったの?」  りく「ネットにある地元のゲームグループだよ。そのゲームの中で知り合ったんだ」  りくの母「でも知らない人同士でしょう。会ったことはあるの?」 りく「ないよ。でも心配しないで」  数日後。 りくの母「スマホに通知が来てるわよ。なにこれ、メール?」  りく「あ、ダメだよ。勝手に見ないで」  りくの母「待ちなさい。この人は誰なの?友達?」  りく「誰かは知らないけど、有名人のファンの人。西日本に住んでいるらしいよ」  りくの母「どうやって知り合ったの?やっぱりネットで?」  りく「そうだよ。ハッシュタグでつながったんだよ」  りくの母「はっしゅたぐ?何よそれ」 りく「うーん……。共通の趣味の人とつながることができるんだよ」  りくの母「あなた、いったい何人とやりとりしているの?他にもやりとりしている人はいるの?」  りく「いるよ。自分が投稿している動画のファンかな」  りくの母「え?あなた動画サイトに自分の顔を出しているの?」  りく「うん。再生回数も結構多いんだよ。次はこんなことしてほしいってコメントもらうから、うれしくってつい頑張っちゃう」  りくの母「驚いたわ。あなたはたくさんの見知らぬ人とやりとりしているのね。でもそれは危険なことだって分かっているの?」  りく「……」  りくの母「詳しくはわからないけれど、あなた一人で防ぎきれないトラブルに巻き込まれることだってあるでしょう。家なら、防犯のため鍵をかけられるけれど、あなたのスマホは危険な状態ね」  りくの母「あなたに何かあったらと思うととても心配なの。スマホのこと、よくわからないけれど、あなたが危ない目に合わないよう、スマホの使い方について一緒に考えたいの。いいよね、りく」  読者の皆さんへの問いかけ「考えてみましょう。SNSの交友関係を家族は知っていますか?」  りくは下を向いていたが、顔を上げる。 りく「うん。わかった。心配してくれたんだよね、ありがとう。ホントは最近通知が多過ぎて、ちょっと疲れていたんだ。ちょうどよかったよ」  りく「あ、でも動画の投稿はやめないよ。わかるよね!」  りくの母「わからないわよ、待ちなさい、りく!」 
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